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執筆者の写真MURATA

ヴァニラ高騰について

私達が好んで使っているタヒチ産ヴァニラビーンズが、数年前の価格で1kgあたり5万円前後だったと思いますが昨年8万円程に値上がり今年の初めには1キロ12万4000円という高値。


もはやヴァニラビーンズの使用をやめるというパティスリーも多く出てきておりますが、天然ヴァニラの高貴な香りはトリュフなどと並んで人類が手に入れる事ができる食の分野の頂点とも言える存在と思いますので、ヴァニラを多く使うお菓子(クレームブリュレやシュークリーム、ミルフィーユ等)一個あたり15円〜45円程値上げさせて頂きヴァニラビーンズが手に入る限り引き続き十分に使って食の遺産とも言えるヴァニラを使った菓子を絶やさないでいこうという方針に決めました。

〜ここからは呟き〜

ヴァニラを取り巻く生産〜流通の環境で 機能不全に陥っている箇所が多々あると思いますが 僕個人的には上質なヴァニラビーンズの香りは 今までが安すぎた感があります。

本当は生産の現場から末端まで一度解体して 農家の方々の生産〜収入までを(教育も含め) 再構築して欲しいものですが

数年で流通や情報伝達に大きな革命 が起こっていくでしょうから 今がピークで 徐々に整って行くような気がします。

まあ天然のヴァニラというものは 一般の消費者の方々が思っている以上に はるかに高貴であり殆ど神であるという事 それが日常的に存在する奇跡を感じて 愛でるように食べてもらいたいです。

興味ある方は「バニラビーンズの栽培」で 検索してみて下さい。 もともとアマゾンなどジャングルの奥地に自生していた植物を タヒチやマダガスカル島に持ってきて栽培を始めたわけですが 受粉を媒介してくれる昆虫がいなかったため 人工授粉の方法を見つけるまでは相当な時間と苦労があったようですが ビーンズを収穫してからも蒸したり焼いたり寝かせたり 出荷までかなりの手間暇がかかり 栽培出来るものとはいえ 大量摂取すれば催淫作用も出ると言われるほど までに完成させたものですね!



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